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#My Life 2024 = 記録... そして、目撃せよ=

2024.02.25sun 15:00~18:00

=映像×アート×哲学対話

哲学対話(哲学カフェ)とは一つのテーマを掘り下げていく対話のアクティビティです。
本イベントでは、映像作家:中嶋 興(1941-)をゲストに中嶋の代表作であり初公開の1977年から現在もなおその撮影と編集が脈々と継続中のビデオアート作品《マイ・ライフ》を鑑賞しそれぞれの『ナラティブ、マイ・ライフとは何か?』を考える哲学カフェを開催します。
タイム・ベースドメディア作品や当時の時代背景、中嶋と親交の深いアーティスト:ビル・ヴィオラ氏(1951-)の作品との比較考察を交えた“観る✖️聞く✖️話す”の《哲愕カフェbyNAoK》によるシェアトーク(ミニレクチャー)もございます。ぜひ、work in progressな作品をご覧ください。

ナラティブ、マイ・ライフとは何か?

今回ご紹介する中嶋の代表作《MY LIFE》は”タイムベースド・メディア”とよばれるメディアアートの黎明期の作品でありニューヨーク近代美術館(MOMA)にコレクションされています。また、本作《MY LIFE》に影響されたアーティストに1980年代頃より中嶋と親交のある米国のビデオ・アーティスト、ビル・ヴィオラ(1951-)があげられます。ビル・ヴィオラは1970年代から80年代にかけ来日し当時の日本の映像情報技術や日本の様式美に多分に影響を受けたアーティストであり、ビル・ヴィオラの映像インスタレーション作品には、中嶋の作品《MY LIFE》に触発されたと伺えるカメラワークやカット、そして、陰陽五行からなる東洋的な思想が随所に散りばめられており、今回はそのビル・ヴィオラ氏の作品との比較考察など、《哲愕カフェby NAoK》によるシェア・トーク(アート・レクチャー)もございます。

作者である中嶋は、母校である多摩美術大学在学時に知り合った“もの派の友人らとの交流をはじめ、自身を取り巻くライフイベントや日常の風景、そして、東日本大震災直後の福島の街並みに至るまで、社会に向けた眼差しをカメラのファインダーに固定し今年83歳を迎えた現在もなお、精力的に記録(アーカイブ)を続けています。その姿はまるで、“記録とは何か?”、あるいは、“記録は作品性を超えるのか?”といった哲学的な問い立てを私たちに投げかけているかのようにすら思えます。
ぜひ、2/25開催の “観る✖️聞く✖️話す”の哲愕カフェ《#My Life 2024 =記録...そして、目撃せよ!=》ご参加下さい。

▶︎中嶋興 作品《MY LIFE》とは?
 本作は中嶋の父の死と自身の子どもの誕生を契機に1971年から撮影がスタートした生と死をモチーフにした作品です。一旦1977年に初公開されますが、その後も中嶋自身の幾つかのライフイベントや、映像メディアの記録方式の変遷を経て50年以上が経過した現在もなおその撮影と編集が進行中の稀有な映像作品です。中嶋いわく、作品《MY LIFE》は“一生一作”を根幹としやがては訪れる最期のときをもって完遂する...そして、その最期の瞬間に居合わせた人々、すなわち中嶋の今際の際 (いまわのきわ)を目撃する人々の立ち合い(記憶の重層化)によって記録(アーカイブ化)がプロモートされ作品のエピローグが決まると語ります。それは目撃者の介入によって結末がうつろうといったパフォーマンスアートが持つ特異性(媒介性)をたずさえたメメント・モリの可視化であり時間的な経過が作品の形成やアプローチ方法に大きな意味を持つといったタイムベースド・メディアそのものの真髄を表しているのではないでしょうか。

▶︎ ゲスト:中嶋 興(Ko Nakajima):映像メディア作家、多摩美術大学デザイン科卒業
1960年代後半より、映像、写真、インスタレーション、アニメーション、記録といったフィールドで芸術活動を行う。https://en.wikipedia.org/wiki/Ko_Nakajima
▶︎哲学カフェ(哲学対話)とは?
 哲学という言葉が冠にありますが、哲学カフェの場ではアカデミックな哲学の知識は必要とせず、
 参加者同士でテーマについて掘り下げ話し合う対話のアクティビティー(活動)です。
▶︎《哲愕カフェ by NAoK》とは?
 《観る✖️聞く✖️話す》をモットーに、アートや科学コミュニケーションに特化した対話型イベント(哲学カフェ)を企画し開催しています。誰でもが等しく借り物ではない自分の言葉で発言し互いの意見を傾聴し尊重することをモットーにしています。https://naokfujimoto.com/event-dialogue
▶︎ モデレーター:藤本 ナオ子(naok fujimoto):哲愕カフェby NAoK主宰、美術家、Royal College of Art MA/FineArt 修了。大阪大学在職時に「臨床哲学」、「哲学対話」に出会う。以降、対話を扱う社会実践を行う。https://naokfujimoto.com

・事前ご予約推奨(割引有)

・当日現金払いのみ 
・お座席先着順


料 金:1,800円(当日受付)、 1,500円(事前予約)
会 場:サブテレニアン(板橋区氷川町46-4 BF)
    東武東上線大山駅北口から徒歩7分
    都営三田線板橋区役所前駅から徒歩3分
主 催:サブテレニアン
企 画:ギーク・ラブ・プロジェクト

    哲愕カフェbyNAoK
https://www.naokfujimoto.com/event-dialogue


予約&問合せ:yoyaku@subterranean.jp
        Tel:080-4205-1050 (赤井)

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